Apatite
Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)
アパタイトは、その類まれな色のバリエーションから収集家に珍重されているリン酸塩鉱物であり、中国には世界的に著名な産地がいくつかあります。
アパタイト――主にフッ化アパタイトからなるリン酸カルシウム鉱物群――は、最も豊富に産出されるリン酸塩鉱物であり、その多彩な色合いと鋭い六角柱の形状から、収集家にも人気のある鉱物です。 その名前は、ベリルや電気石などの他の鉱物と容易に混同されてしまうことから、ギリシャ語の「apatáo」(「欺く」の意)に由来しています。
形態と色
宝石級のアパタイトは、鮮やかな青、緑、黄、紫、ピンク色を呈し、多くの場合、透明な六角柱として産出します。世界中の花崗岩、ペグマタイト、スカーンにおいて、一般的な副鉱物として見られます。また、他の鉱物の標本に頻繁に共生し、石英、雲母、長石の上に載っていることがよくあります。
中国におけるアパタイト
中国では、アパタイトは南嶺のW-Sn鉱床や、希土類鉱床、スカーン鉱床の各地で産出します。バヤンオボ鉱床では、フッ化アパタイトが主要な希土類含有鉱物であり、湖南省や四川省の産地では、結晶化したアパタイトが蛍石や錫石と共に産出しています。
採集上の注意点
アパタイトは中程度の硬度(モース硬度5)で、もろい場合があるため、損傷のない結晶先端と鮮やかな発色が価値を左右します。宝石品質で、結晶先端が整った単結晶や、マトリックス上に美しく共生している標本が最も求められています。